
「RevitやSketchUp、Civil 3Dは補助金で導入できるの?」「東京都の建築・土木事務所でも申請できる?」——この記事はそんな疑問にまとめて答えます。
デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)を活用すれば、Revit・SketchUp・Civil 3Dをいずれも実質半額で導入できます。3ソフトの特徴・価格・補助金との相性を徹底比較します。
1. Revit・SketchUp・Civil 3D|3ソフト 早わかり比較
| ソフト | 開発元 | 主な用途 | 主なユーザー | 価格帯(年額目安) | 補助金との相性 |
|---|---|---|---|---|---|
| Revit | Autodesk | 建築・構造・設備のBIM統合設計 | 建築設計事務所・ゼネコン・設備会社 | 約33〜48万円/年(単体) | ◎ |
| SketchUp Pro | Trimble | 建築3Dプレゼン・意匠・インテリア | 設計事務所・工務店・インテリアデザイナー | 約3.3〜9万円/年 | ◎ |
| Civil 3D | Autodesk | 土木・道路・造成・上下水道のBIM/CIM | 土木コンサル・建設会社・自治体 | 約40〜52万円/年(単体) | ◎ |
💡 AEC Collectionについて
Revit・Civil 3DはAutodesk社のAEC Collection(約52万円/年)にまとめてパッケージ化されています。両方使う場合はAEC Collectionの方が大幅に割安です。補助金申請もパッケージ単位で行えます。
2. Revit|建築BIMの標準ソフトを補助金で導入する
Revitとは
Revitは、Autodesk社が提供する建築・構造・設備(MEP)に対応した統合型BIMソフトです。国土交通省が推進する建築BIM加速化事業でも活用が推奨されており、大手設計事務所・ゼネコン・サブコンを中心に急速に普及しています。2026年4月からBIM図面による確認申請が始まったことで、中小設計事務所でも導入ニーズが高まっています。
主な機能と特徴
- 統合BIM設計:意匠・構造・設備(電気・空調・給排水)を1モデルで統合管理
- 自動図面生成:3Dモデルから平面図・立面図・断面図・集計表を自動生成
- BIM確認申請対応:2026年4月開始のBIM図面審査に対応
- AI機能:設計自動化・スマートブロック・干渉チェックの高度化
- Autodesk Docs連携:クラウドでのチーム共同編集・図面管理
- RevitLT版あり:意匠設計特化の廉価版(約18〜20万円/年)
価格と補助金シミュレーション
| プラン | 年額目安 | 補助率1/2の補助額 | 自己負担 |
|---|---|---|---|
| Revit LT(意匠特化・廉価版) | 約18〜20万円 | 約9〜10万円 | 約9〜10万円 |
| Revit 単体(1年契約) | 約33〜48万円 | 約16〜24万円 | 約16〜24万円 |
| AEC Collection(Revit+Civil 3D他) | 約52万円 | 約26万円 | 約26万円 |
| Revit 3ライセンス(チーム導入) | 約100〜150万円 | 最大75万円 | 最大75万円 |
✅ Revitと補助金の相性
AutdeskはIT導入支援事業者の登録販売店を通じて補助金申請をサポートしています。建築BIM加速化事業(国土交通省)との組み合わせも検討でき、補助経路が複数あります。BIM確認申請対応・設計工数削減・多拠点コラボレーション効率化などで効果を数値化しやすいため、採択されやすいソフトのひとつです。
3. SketchUp Pro|建築3Dプレゼンの定番を補助金で導入する
SketchUpとは
SketchUpは、米Trimble社が提供する直感的な操作性で人気の3Dモデリング・CADソフトです。「プッシュ・プル」操作で簡単に3Dモデルが作成でき、建築意匠のプレゼン用パース・インテリアデザイン・店舗設計など幅広い用途で使われています。かつてGoogleが提供していたため認知度も高く、設計事務所・工務店・インテリアデザイナーに広く普及しています。
主な機能と特徴
- 直感的3Dモデリング:プッシュ・プル操作で誰でも素早く3Dモデルを作成
- 3D Warehouse:無料の3Dモデルライブラリ(家具・建材等)を活用可能
- LayOut(2D図面):Proプラン以上で2D図面・プレゼン資料を作成
- Revit連携:Studioプランでは直接Revitファイルのインポートが可能
- 豊富な拡張機能:Extension Warehouseで機能拡張が可能
- クラウド対応:SketchUp for Webでブラウザから利用可能
プランと補助金シミュレーション
| プラン | 年額目安 | 補助率1/2の補助額 | 自己負担 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| SketchUp Go | 約3.3万円 | 約1.7万円 | 約1.7万円 | 個人・簡易用途 |
| SketchUp Pro | 約9万円 | 約4.5万円 | 約4.5万円 | 商用・業務利用(推奨) |
| SketchUp Studio | 約20〜22万円 | 約10〜11万円 | 約10〜11万円 | Revit連携・点群処理 |
| Pro 3ライセンス(チーム導入) | 約27万円 | 約13.5万円 | 約13.5万円 | チーム導入 |
✅ SketchUpと補助金の相性
SketchUp Proは価格が比較的リーズナブルなため、補助金の下限額(5万円)との兼ね合いで、複数ライセンスや周辺ツールと組み合わせて申請するのが効果的です。「プレゼン時間の削減」「顧客への提案件数増加」「修正対応工数の削減」など効果を定量化しやすく、採択されやすいソフトです。大塚商会では建築GX・DX推進事業の対象製品としても掲載されています。
4. Civil 3D|土木BIM/CIMの標準ソフトを補助金で導入する
Civil 3Dとは
Civil 3Dは、Autodesk社が提供する土木・インフラ設計専門のBIM/CIMソフトです。道路設計・造成計画・上下水道・河川設計など土木業務のほぼすべてに対応しており、国土交通省が推進するBIM/CIM原則適用(2023年〜)に伴い、土木コンサルタント・建設会社で急速に導入が進んでいます。日本仕様プログラム(J tool)が無料提供されており、国内の製図基準にも対応しています。
主な機能と特徴
- 3D土木設計:道路・造成・排水・上下水道の3Dモデル設計
- 縦断・横断設計:道路の縦断・横断を自動生成・数量計算に連携
- 地形モデリング:測量データから3D地形モデルを自動生成
- BIM/CIM対応:国交省BIM/CIM原則適用に対応。IFC出力可能
- AutoCAD互換:AutoCADの全機能を内包。DWGファイルを直接使用
- 日本仕様(J tool):日本独自の製図基準・LandXML形式に無料で対応
価格と補助金シミュレーション
| プラン | 年額目安 | 補助率1/2の補助額 | 自己負担 |
|---|---|---|---|
| Civil 3D 単体(1年契約) | 約40〜52万円 | 約20〜26万円 | 約20〜26万円 |
| AEC Collection(Civil 3D+Revit他) | 約52万円 | 約26万円 | 約26万円 |
| Civil 3D 3ライセンス(チーム) | 約120〜156万円 | 最大75万円 | 最大75万円 |
✅ Civil 3Dと補助金の相性
BIM/CIM原則適用対応・設計工数削減・測量データの3D化による現地確認の削減など、土木業界固有の課題と直結した改善効果を示しやすいソフトです。ものづくり補助金(設備投資型)との組み合わせも検討できます。AEC Collectionで申請すると、RevitやInfraWorksなど複数ソフトをまとめて補助対象にできるため、補助額を最大化しやすい構成です。
5. 使える補助金・助成金|東京都の建築・土木事務所が押さえるべき2制度
① デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)【全国対象・最大450万円】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助上限 | 最大450万円(通常枠B:150万円〜450万円) |
| 補助率 | 1/2(最低賃金近傍事業者は2/3) |
| 対象 | 中小企業・小規模事業者(法人・個人事業主)全国対象 |
| 申請方式 | IT導入支援事業者(登録ベンダー)経由でjGrants申請 |
| Revit適合 | ◎ Autodesk登録販売店経由で対象 |
| SketchUp適合 | ◎ 登録IT導入支援事業者経由で対象 |
| Civil 3D適合 | ◎ AEC Collectionとしてもまとめて申請可 |
| 申請期間 | 通年(複数の締切あり) |
② 東京都 中小企業デジタル導入促進補助事業【東京都限定・最大150万円】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助上限 | 最大150万円 |
| 補助率 | 1/2(小規模企業者・環境負荷軽減ツールは2/3) |
| 対象 | 東京都内の中小企業者等・個人事業主 |
| 申請方式 | jGrantsで自社直接申請(ベンダー経由不要) |
| 令和8年度 第1回 | 2026年6月11日(木)〜7月3日(金) |
| 特徴 | 東京都内なら申請しやすい。採択率比較的高め |
⚠️ IT導入支援事業者の確認が最初のステップ
デジタル化・AI導入補助金はIT導入支援事業者経由が必須です。Revit・Civil 3DはAutodeskの登録販売代理店、SketchUpは国内代理店がIT導入支援事業者に登録しているか事前に確認してください。未登録の場合は申請できません。
6. 状況別|どのソフトを選ぶべきか
| こんな状況なら | おすすめ | 主な補助金・注意点 |
|---|---|---|
| BIM確認申請に対応したい・ゼネコン連携が必要 | Revit | デジタル化AI導入補助金。建築BIM加速化事業も確認を |
| 建築プレゼン・意匠3Dを素早く作りたい・コスト重視 | SketchUp Pro | デジタル化AI導入補助金。複数ライセンスで補助額を増やすのが効果的 |
| 土木BIM/CIM原則適用に対応したい | Civil 3D | デジタル化AI導入補助金。AEC Collectionでまとめ申請が有利 |
| RevitとCivil 3Dを両方使いたい | AEC Collection | パッケージ単位で補助申請。単体2本より割安で補助額も大きい |
| Revitファイルを扱いながらプレゼンも強化したい | SketchUp Studio | Revitインポート機能あり。2ソフトを別々に申請するより統合的 |
| 東京都内の小規模設計事務所・予算を抑えたい | SketchUp Pro | 東京都デジタル導入促進補助事業(最大150万円)も活用可能 |
7. 申請フロー|補助金を受け取るまでの7ステップ
- GビズIDプライムを取得(約2週間。今すぐ申請開始を)
- IT導入支援事業者(ベンダー・販売代理店)を選定。各ソフトのIT導入支援事業者登録を確認
- 自社の課題と導入効果を数値で整理(「設計工数を○○時間削減」「BIM確認申請対応で受注可能案件が増加」等)
- IT導入支援事業者と共同で交付申請(jGrants経由)
- 採択・交付決定を受ける ← この前にソフトを購入・契約しない
- ソフトを契約・導入・業務開始
- 実績報告・効果報告を提出(数年間の報告義務あり)
⚠️ 補助金申請の大原則
「交付決定前の購入・契約・利用開始はすべて補助対象外」です。Revit・SketchUp・Civil 3Dを先に購入してから申請しようとしても補助は受けられません。必ず採択後に発注してください。
8. まとめ|東京都の建築・土木事務所が今すぐやること
| 質問 | 結論 |
|---|---|
| Revitは補助金対象? | ✅ デジタル化・AI導入補助金2026で対象。登録販売店経由で申請 |
| SketchUpは補助金対象? | ✅ 対象。複数ライセンスや周辺ツールと組み合わせると効果的 |
| Civil 3Dは補助金対象? | ✅ 対象。AEC Collectionでまとめ申請すると補助額が大きくなる |
| 東京都限定の制度はある? | ✅ 中小企業デジタル導入促進補助事業(最大150万円・6月申請) |
| RevitとCivil 3Dを両方使う場合は? | AEC Collection(約52万円/年)でまとめ申請が最も効率的 |
| 申請の大原則は? | 交付決定前に購入しない。IT導入支援事業者経由で申請 |
✅ 今すぐやること(優先順位順)
① GビズIDプライムを取得(全電子申請の前提・約2週間かかる)
② IT導入支援事業者(ベンダー・販売代理店)に相談(ソフトごとに登録状況を確認)
③ 自社の設計・土木業務の課題を工数・件数・時間で数値化
④ 東京都内の事業者は6月申請のデジタル導入促進補助事業も並行検討
⑤ 交付決定まではソフトを購入しない
※本記事は2026年5月時点の公式情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず各公式サイト・公募要領をご確認ください。
参考:デジタル化・AI導入補助金2026|東京都 中小企業デジタル導入促進補助事業|Autodesk Revit|SketchUp|Autodesk Civil 3D
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